このページの本文へ移動

お問い合わせ

ヒューマンファクターズセミナー

~人間の意思決定と行動特性のメカニズムを学ぶ~

せっかく学んだデザイン思考がなぜ実践できないのか?

デザイン思考のセミナーを受け、ワークショップまで体験してみたものの、職場での実践に結びつきにくいとの感想をよく耳にします。
対象者を観察し、ペルソナを設定し、カスタマージャーニーマップを描く。みんなでポストイットを貼りつけながら、コンセプトを考え、ひたすらアイデア出しに注力する。最後に、アイデアシートに文字や絵を埋めて、発表して終了。確かに充実はしていたけど、これから使いこなせるだろうかという不安な思いを残したまま現在に至る、というのがその理由。
このような進め方は、デザイン思考の基礎的な素養のある人たちが、プロセスを体系的に伝え、共創を促すための方法であり、初めてデザイン思考を経験する人にとっては、職場での実践に結びつく方法とは言えません。

実践できるデザイン思考への第一歩はヒューマンファクターズの理解から

では、デザイン思考を始めるにあたって、身につけるべき基礎的な素養とは何でしょうか?
それは、人間の意思決定と行動特性のメカニズムに対する理解です。
例えば、日常の仕事を通じてこんな経験をしたことはないでしょうか?

 

UI設計を任されたとき
他社より優れた、誰もが理解できるロジカルな設計なのに、いざ実装されると分かりにくい、使えないと言われてしまう。
→それは、人間の脳がオープン系のシステムだからです。

 

販売促進プランを企画したとき
精密なマーケティング調査に基づいて企画した広告やキャンペーンが、なぜか消費者にスルーされてしまう。
→それは、人間の作業記憶容量に過剰な期待をしてしまったせいかもしれません。

 

新しいアイデアを求められたとき
考えても、考えても、いつもと変わらないアイデアしか出ない。
→それは、あなたの脳が毎回、最高のパフォーマンスを発揮しようと頑張っているからです。

 

以上のような悩みは、「誤った人間観」に基づいてデータを解釈し、設計に盛り込んでしまうことから起こる現象であり、また、これまでの常識の枠組みから抜けられない認知上の限界であったりします。

 

本セミナーでは、ヒューマンファクターズ、つまり、デザイン思考の中核となる人間の認知機能と身体機能の特性とその限界を、最新の脳科学や行動経済学の理論に基づいてお伝えいたします。

これら人間の認知機能と身体機能の諸特性への理解は、デザイン思考を十分に発揮するための「デザイン思考マインドセットセミナー」やデザイン思考をより実践的に体得するための「デザイン思考スキルワークショップ」を学ぶ上でも欠かせません。顧客やユーザーを理解するためだけではなく、あなた自身の意識変革と組織・チームの組織変革に必要な基礎的素養としても役立ちます。他のセミナーを受講される方も、併せて本講座の受講をおすすめします。

受講者の感想

これまでとは違うアプローチで、初めて知る話が多く、飽きない工夫もされており、楽しく過ごせました。「人を理解する」事の重要性を知ることのできるなかなか無い機会でした。

システムインテグレーター 事業企画

システム開発におけるデザインについて、人間行動や環境状況を理解したうえで設計することが重要であると感じました。加えて、ヒトが自然的にどう振る舞い行動しているのかを知ることの難しさがあると思いました。研究結果、実験内容など、様々な論文の具体例をもとに講義を受けられたので、理解しやすかったです。

社会ソリューション事業 イノベーション戦略

普段、論理的・合理的に考えているつもりでも、人の意思決定と行動は、環境や無意識にかなり依存しているのだと分かりました。具体的な事例がたくさんあったのでイメージがしやすかったです。Safety-Ⅱの考え方はミス防止と生産性向上などを考える上で、とても参考になりました。

ビジネスフォームメーカー 企画

こんな方に特におすすめ

様々なビジネス活動の中で、下記の課題を解決したいと思っている方々にお薦めです。

  • 「安心・安全」を旨とする製品やサービスの企画担当者ならびに開発担当者、それを管理するマネージャー
  • 認知機能に代表される人間特性をUI/UXデザインに援用したいデザイナー
  • 同じく、マーケティングに活用したいマーケター
  • ヒト(脳)が心地よいと感じる体験を提供したいとお考えの方
  • これまでの仕事習慣や思考癖を克服して新しい着想を得たいとお考えの方
  • デザイン思考をチーム内で実践したいとお考えの方

講座の内容と学びのポイント

人間とシステムとの間を取り持つユーザーインターフェイスの特性
感覚記憶、作業記憶、長期記憶の違い
直感型認知プロセスと分析型認知プロセスの違い

身体機能と認知機能の関係

  • 身体に制約されている認知機能
  • あり合わせの材料でつくった感覚器官と脳

注意、記憶、遂行の機能

  • 拾いたい情報しか拾わない
  • 短絡的に、都合よく記憶する
  • 太古の生存戦略で行動したがる

ゾンビシステム vs 怠け者のコントローラー

  • 無意識的・自動的な経験パターンマッチング機構
  • 頭脳ではなく身体が記憶している
  • 自分自身の心は1つなのに、何故か葛藤する自己
  • 騙される脳、勘違いしたがる脳、信じたがる脳
  • 神話をつくり信仰したがる脳-「自由に考えてよい」が一番苦痛な理由
  • 顧客がリピートするメカニズム
  • 時間と空間で異なる認知のパフォーマンス
  • 古いバイアスからの脱却は、新しいバイアスの構築で対抗せよ

セミナー実施概要

開催日時

2020年1月9日(木)14時-17時(3時間)

※13時40分受付開始です

※受付にてお名刺を1枚頂戴します

会場

〒107-0062 東京都港区南青山2-2-8 DFビル5F 大会議室
地下鉄:銀座線・半蔵門線・大江戸線「青山一丁目」5番出口から徒歩2分

Googleマップで地図を確認する

参加費

1名様 \30,000-(税別)

別途、消費税を申し受けます。

セミナーのキャンセルポリシーを確認する

※当社にて定めた最少催行人数に満たない場合は、延期もしくは中止させていただきます

担当講師

株式会社U'eyes Design 代表取締役社長 田平 博嗣

田平 博嗣

株式会社U'eyes Design 代表取締役社長、相模女子大学学芸学部非常勤講師、博士(工学)

専門はヒューマンファクターズ。使いやすい製品・サービスのデザイン、生活イノベーション創出支援のデザインコンサルティングに従事。

[著書]

共著に、消費者行動の科学(東京電機出版局)、サービス工学―51の技術と実践(朝倉書店)、

UX × Biz Book-顧客志向のビジネス・アプローチとしてのUXデザイン-(マイナビ出版)など。

 

[受賞論文等]

  • 日本人間工学会大島正光賞(2009/6)
    高齢者を対象とした駅の案内表示のユーザビリティ調査:認知機能低下と駅内移動行動の関係の分析(共著)
  • Best Research Paper Award,The 5th World Conference for Graduate Research in Tourism, Hospitality and Leisure(2010/5)
    A Cognitive Chrono-Ethnography Study of Visitors to a Hot Spring Resort, Kinosaki-onsen(共著)

お申し込み

本セミナーは終了しました。
次回開催が決まりましたら、当サイトにてお知らせします。

お問い合わせ

セミナーに関するお問い合わせは、以下のメールまたはメールフォームより承ります。

メールアドレス:

PAGETOP

生活者視点のデザインコンサルティングパートナー 株式会社U'eyes Design(ユー・アイズ・デザイン)

WEBからのお問い合わせ

電話番号:03-6712-6601

受付時間
平日10:00~18:30

セールス目的のお電話はご遠慮ください。

g