製品やサービスを開発する際に、顧客の期待に沿った体験を提供するためのプロセスである「人間中心設計」を、製品やサービス作りに導入し、実行できる人材はあらゆる業界・サービスにおいて欠かせません。
この講座では、DXを推進してゆく為に、ユーザーが利用する背景に目を向けて課題やニーズを探り、ユーザーの期待に沿ったカタチを作り、それを検証する為の知識を学ぶことに加え、実際のデザインワークをベースとした演習により、アウトプットをする際に求められる考え方とスキルを学び・定着させることができます。
経済産業省認定
「Reスキル講座」に選ばれました
この講座は、経済産業省がIT・データ分野を中心とした高度なレベルの教育訓練講座に対して認定する「第四次産業革命スキル習得講座(通称:Reスキル講座)」の対象講座に選ばれました。
厚生労働省の教育訓練支援制度による
費用給付や経費・賃金助成が受けられます
この講座は、厚生労働省の教育訓練支援制度の対象講座につき、講座の開催前に申請を行うことにより、受講費用の最大70%割引(「専門実践教育訓練給付金」による給付利用)、または受講費用の最大75%の割引および受講にあたっての賃金助成(「人材開発支援助成金(人への投資促進コース)」による助成利用)を受けることができます。
こんな方に特におすすめ
「人」を正しく捉えたい
製品やサービスを利用する「人」の捉え方をリフレームし、顧客視点での開発・デザインを組織に導入したい方
顧客視点で開発を進めたい
人間中心設計のプロセスを正しく学び、顧客にとって最適なカタチを生み出す開発の方法を学びたい方
発想とアウトプットを高めたい
目的に対して有効なアイデアを発想し、なぜそのデザインが最適なのかという説得力を持ったアウトプットを生み出したい方
受講者の感想
固定のフレームワークではなく、様々な対象に併せて柔軟に対応できる考え方を学びたくて。
思考法やデザインプロセスが机上の空論ではなく、実際にものづくりにおいて有用であることが事例を通して理解でき、興味深かったです。各プロセスの内容を、個々に独立した作業としてではなく、ものづくりの流れとして捉えることができました。
開発の中で、デザイン設計に関する知識や最適な解決案に近づく方法を学ぶ必要性を感じて。
主観も大事にすること、開発プロセスにおいてフロント制作から始める方法もあること、この2点が意外であり興味深く感じました。今までやってきたことの利点を活かし、そこからより精度の高い開発に繋げていく方法があることが大きな発見でした。
講座の内容と学びのポイント
講座の役割と関係性
前半人間中心設計プロセスの理解
1.人間中心設計プロセスと人の理解
プロセスに対する正しい理解と、その活用のイメージを獲得した後に、対象となる「人」を捉え、理解する為の方法について学びます。演習では、行動を通してどのようなことが分かるのかという感覚を得ます。
講習内容
- 「人間中心設計プロセス」の必要性と効果
- 4つ(+1/導入)の活動からなるHCDサイクルの概要
- 「人」を理解する為の方法と、背景を理解する必要性
演習内容
- 行動観察記録動画の確認とコンテクストの抽出
- 想定されるウォンツについてのディスカッション
2.利用状況の把握と明示
様々な調査手法に関する具体的事例や得られた結果に対する適切な扱い方の解説を通じて、正しくユーザーの状況を理解し分析する方法を学びます。
講習内容
- 利用者の行動とその背景や要因を理解する為の活動について
- 各種ユーザー調査手法、データ分析方法、結果の解釈について
3.要求分析と仕様化
調査によって得られた情報から、何をどのような枠組みで定義してデザインを行う上での要件とするのかを理解し、設計をブレなく推進していく為のコンセプト策定の方法を学びます。
講習内容
- ユーザー要求の明示方法と、利用状況の記述方法について
- ペルソナ/シナリオ/コンセプトメイク/ゴールデンサークル理論について
4.設計解決案の作成
設計による解決案作成フェーズの具体的なプロセスと、「人」を中心に捉えた際のデザイン原則への学習を通じて、目的を達成する為の設計解決案の作成方法を学びます。
講習内容
- 定義された要件に基づき最適な解決策を生みだす方法について
- WF/フロー/GUI/プロトタイプ等、各アウトプットのポイントについて
5.要求に対する評価
様々な評価手法の適正(対:対象/内容/タイミングなどの条件)を理解し、適切な検証手法を選択する為の知識を学びます。また、専門家評価演習を通じて、受講者個人が日常の活動中で評価を実施する為の基礎観点と体験を得ます。
講習内容
- 要求を満たしているかを確認する各種評価手法とそれぞれの特性について
演習内容
- 評価観点を実施する為の事前準備(ユーザー/タスク設定)
- エキスパートレビューツールを利用しての専門家評価の実行
後半実践的デザイン思考の獲得
1.アウトプットの為の基礎獲得
目的達成の為に有効なアイデアや考えを、カタチとしてアウトプットする為に必要なスキルを獲得します。
また、演習による作業反復を経て、スキルの定着と精度向上をおこないます。
講習内容
- 描くことの基礎知識
- 欲しいカタチを得る為のツール利用方法とポイントについての解説
演習内容
- 提示された対象図形を、時間内に精度高くトレースする
2.検討内容とデザインを繋ぐ
デザイン対象に必要な情報を得て、目的と要件を整理し、サービスアイデアやデザインのルックに落とし込むプロセスとノウハウを学びます。演習により、ニーズの把握からデザイン要件策定、要件を満たすアウトプット策定のスキルを獲得します。
講習内容
- 「考えて」作るプロセスと方法についての解説
- 「目的」と「要件」と「アウトプット」を繋げるの解説
演習内容
- 特定の対象者に向けたデザインを作成する
3.デザイン思考の展開と活用
効果的なデザインを業務として実行していく為に必要な、目的達成に最適な業務計画を立案するスキルを獲得します。演習により、自身が計画対応できる範囲を拡大させると共に、計画の精度と粒度を向上させます。
講習内容
- デザイン思考を様々な対象業務内で実践する為のコツと方法の解説
演習内容
- 特定の目的を達成する為のデザイン計画を策定する
4. 抽象化思考による発想/アイデア創出
アイディエーション手段としての抽象化思考を理解し、目的達成に有効な様々なアイデアを創出していく為のスキルを獲得します。演習により、アイディエーションのコツを自身のものとし、速度と精度を向上させます。
講習内容
- 演繹的発想法と帰納的発想法についての解説
- デザインプロセス内での活用法についての解説
演習内容
- 特定の対象に対し、大量のアイデアを策定する
受講形式について
本講座の「人間中心設計プロセスの理解」の座学講座については、オンライン形式で受講できます。「人間中心設計プロセスの理解」の演習講座と「デザイン思考の獲得と実践」については、当社に来場いただき、対面による受講となります。
到達目標について
本講座の受講における到達目標は、顧客の期待に沿った体験を提供する製品・サービスを開発するプロセスとして、人間中心設計プロセスに関わる知識を学び、その効果と各プロセスの進め方・手法について理解できることと、その上で、製品・サービスの企画立案、具体的な体験設計、対象者とのインターフェイス設計に至るまで、各開発プロセスにおいて、デザイン思考を用いて自ら発想しアウトプットを行うことの出来る人材になれること、をねらいとしています。
修了認定について
本講座の修了認定については、各講座と演習への出席率、理解度テストの結果、および演習については、成果物の出来栄え、制作中のプロセスや取り組み姿勢などを総合的に判断して修了認定を行います。
セミナー実施概要
全9回 計56時間(講義25.5時間、演習30.5時間)
開催日時
「人間中心設計プロセスの理解」
「デザイン思考の獲得と実践」
※各日とも9時40分受付開始です
※毎回 12:00-13:00は休憩時間とします
会場
〒224-0001 神奈川県横浜市 都筑区中川1-4-1 ハウスクエア横浜4F 株式会社U’eyes Design 会議室
横浜市営地下鉄ブルーライン 中川駅より徒歩5分
定員
5名
※当社にて定めた最少催行人数に満たない場合は、延期もしくは中止させていただく場合があります
参加費 全9回:1名様あたり
項目
通常
厚生労働省「専門実践教育訓練給付金」給付時
厚生労働省「人材開発支援助成金」助成時
費用給付・助成の対象
-
受講者
企業
費用給付・助成の内容
-
受講費用の最大70%を給付
※<給付の内訳>
(受講に当たり)受講費用の50%を給付
(受講を修了後、一定条件を満たしていれば)さらに受講費用の20%を給付
受講費用の75%(60%)を助成の他、受講にあたっての賃金助成¥960-(¥480-)/1人1時間あたり
※括弧内は、中小企業以外の助成率・助成額
価格(税込)
¥495,000-
¥148,500-(最大給付時の受講者負担額)
¥123,750-(最大助成時の企業負担額)
※厚生労働省の「専門実践教育訓練給付金」の受給要件や支給申請手続については、お近くのハローワークにお問合せください。
※厚生労働省の「人材開発支援助成金」の支給申請手続については、各都道府県労働局にお問合せください。
企業様側でのご対応内容については、こちらの資料もご参照ください。
担当講師
田平 博嗣
HCD-Net認定 人間中心設計専門家
デザイン思考による生活イノベーションの創出支援で、製品・サービスのユーザインタフェースデザイン、ユーザビリティ検証、組織デザインのコンサルティングに従事。
梶川 忠彦
HCD-Net認定 人間中心設計専門家
デザイン思考による生活イノベーションの創出支援で、製品・サービスのユーザインタフェースデザイン、ユーザビリティ検証、組織デザインのコンサルティングに従事。
有賀 義之
HCD-Net認定 人間中心設計専門家
デザイン思考による生活イノベーションの創出支援で、製品・サービスのユーザインタフェースデザイン、ユーザビリティ検証、組織デザインのコンサルティングに従事。
佐々木 工
HCD-Net認定 人間中心設計専門家
コンセプトメイク・サービス設計から要件定義、情報設計、画面設計、ビジュアルデザインを主な範囲とし、製品・サービスの開発業務に従事。
麦島 豊
HCD-Net認定 人間中心設計専門家
コンシューマ向け製品から業務系システムまで、幅広い業界・製品のUX/UIデザインに従事。要求分析、コンセプトメイク、要件定義、UX/UI設計を中心に、利用状況調査、現行評価/分析など、多くのデザインプロセスに携わる。
今村 文弥
HCD-Net認定 人間中心設計専門家
製品・サービスの上流開発における顧客体験(UX)の調査・分析として、インタビューや行動観察などの定性調査業務に従事。UXにおける定性調査の目的や、実施方法のレクチャーなどの社内教育や外部セミナーの講師を担当。
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セミナーに関するお問い合わせは、以下のメールまたはメールフォームより承ります。
メールアドレス:seminarに続けて@とueyesdesign.co.jpをお書きください