新しいテクノロジー、新しい価値観をどう受け止める!? ~ダグラス・アダムスの法則より~
突然ですが、「ダグラス・アダムスの法則」を知っていますか。私は、しばらく前のことになりますが、twitterのタイムライン上に流れてきて偶然知りました。
・人は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる
・15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられる
・35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられるダグラス・アダムスの法則
— ultraviolet (@raurublock) 2017年5月22日
この「法則」は、英国風ユーモアとウィットで知られ「銀河ヒッチハイクガイド」で有名なSF作家ダグラス・アダムスによるもので、彼の没後に未完の原稿などを集めて出版された Salmon of Doubt に収録されているhttps://t.co/aI4VSbKuEy
— ultraviolet (@raurublock) 2017年5月23日
今なお支持される人気のSF作家によるもので、科学的な検証をされた法則ではないとされているようです。
また、考えられたのが40年近く前なので、現代の感覚でいうと、「35歳ってもっと時代についていけるよね~」など、やや違和感があるかもしれません。
でも、だんだん歳をとってくると、自分より若い世代の子たちとの違いを感じることも多々あり、新しいテクノロジーに対して「すんなりと受け入れがたく感じてしまう」「なかなかなじめない」という感覚は、誰しも納得できるものだと思います。
そうならないためには、積極的に新しいものを取り入れたり、勉強したりして、時代に置いて行かれないようにすることが大切だ、という考えもあるでしょう。
しかし、「ネイティブ世代でなければ理解できないことがある」という事実を肝に銘じることも必要だと思います。
例えば私は、instagramをやってはいますが、たま~に写真をアップする程度で、やり取りする相手はリアル友人数人のみ、すごく狭い範囲でしかやっていないですし、最近流行りのストーリー機能やインスタライブ機能は、何となく良さをイメージはできますが、心からそれを楽しめるほどには共感できず、自分で使ってみたこともありません。そういう感覚的な部分は、どれだけ頑張ってもデジタルネイティブ世代には追い付けないな~と感じてしまいます。
もし仮に、そんな私が新しいSNSサービスを考える、となった場合、自分と同じ世代、同じ価値観のメンバーだけでは限界があります。ステークホルダーには多様なメンバーが必要で、若いスタッフを信頼して尊重し、わからないなりに自分の出来る部分のサポートはしながら、取り組みを進める必要があると思います。
あきらめ、というネガティブな意味合いではなく、若い世代が中心となって活躍してくれる環境になるよう、サポートする役回りも重要です。
状況・目的に応じて、自身の役割を意識し、新しい価値観を受け入れ応援していくための、勇気・柔軟さ・寛容さ、身に着けたいですね。